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ガルバリウム屋根の施工方法とは?横葺きと縦葺きの比較
2025.06.04
ガルバリウム屋根の施工方法とは?横葺きと縦葺きの比較
美しいガルバリウム鋼板屋根。
その魅力的な外観だけでなく、実は施工方法によって、耐久性やデザイン、そして費用まで大きく変わってきます。
家を建てる、あるいは屋根のリフォームを検討する上で、屋根材選びは重要な決断です。

ガルバリウム鋼板屋根の施工方法には、大きく分けて「横葺き」と「縦葺き」の2種類があります。
それぞれにメリット・デメリットが存在し、屋根の勾配や形状とも密接に関係しています。
そこで今回は、その違いを詳しく見ていきましょう。
屋根に登る職人


ガルバリウム屋根の施工方法

横葺きの施工手順

横葺きは、横長の鋼板を軒先から重ねて葺いていく工法です。
スレート屋根のように、屋根に横方向の線が入り、フラットな仕上がりになる平葺きと、屋根材に段差をつけて立体感を出す段葺きがあります。

施工は比較的複雑な屋根形状にも対応できますが、雨水がスムーズに流れるためには、3寸以上の屋根勾配が必要です。
勾配が緩いと雨漏りのリスクが高まります。

施工手順としては、まず下地処理を行い、防水シートを敷設。
その後、横長のガルバリウム鋼板を一枚ずつ重ねて葺いていきます。
最後に、棟やケラバ、谷などの部分に専用の役物を設置して仕上げます。

縦葺きの施工手順

縦葺きは、長い鋼板を棟から軒先まで縦方向に一枚で葺いていく工法です。
屋根に縦方向の線が入り、シンプルでシャープな印象になります。

瓦棒葺きや立平葺きなどがあり、立平葺きはさらに縦ハゼ葺きと嵌合式に分類されます。
縦ハゼ葺きは施工に手間がかかりますが、雨水の浸入を防ぐ効果が高いです。
嵌合式は施工が容易で経済的です。

施工手順は、まず屋根の寸法を測り、それに合わせた長さに鋼板を加工します。
その後、棟から軒先に向かって一枚ずつ葺いていきます。
つなぎ目がないため、雨漏りしにくい構造となりますが、複雑な屋根形状には不向きです。

家模型4


ガルバリウム屋根のメリットデメリット

横葺きのメリット

・デザインや色が豊富で、スタイリッシュな印象に仕上がる。
・複雑な屋根形状にも対応できる。
・断熱材一体型のものもあり、雨音対策ができる。

横葺きのデメリット

・緩勾配の屋根には施工できない(3寸以上が必要)。
・雨水が流れにくい場合があり、適切な勾配が重要になる。

縦葺きのメリット

・雨水がスムーズに流れやすく、雨漏りのリスクが少ない。
・勾配の緩い屋根にも施工できる(0.5寸以上)。

縦葺きのデメリット

・デザインのバリエーションが少ない。
・複雑な屋根形状には不向き。
・雨音対策が不十分な場合がある。


まとめ

ガルバリウム鋼板屋根の施工方法には、横葺きと縦葺きの2種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。

横葺きはデザイン性に優れ、複雑な屋根にも対応しますが、勾配が緩いと雨漏りのリスクが高まります。
一方、縦葺きは雨漏りのリスクが低く、緩勾配の屋根にも対応できますが、デザインのバリエーションは少ないです。

屋根の勾配や形状、デザインの好み、予算などを考慮して、最適な施工方法を選択することが重要です。
専門業者に相談し、的確なアドバイスを受けることをおすすめします。
屋根材選びは、建物の寿命や居住性を左右する重要な要素です。
後悔のない選択をするために、十分な検討を行いましょう。

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