ブログ

BLOG

378
ブログ
遮熱と断熱の違いとは?それぞれの役割や効果の大きな違いについて
2025.03.11
ブログ 遮熱

建物の省エネ対策を考える際、よく遮熱と断熱の違いについて詳しく解説聞かれる「遮熱」と「断熱」。

どちらも温度管理に関わる技術ですが、それぞれの役割や効果には大きな違いがあります。

本記事では、その違いと活用方法について詳しく解説します。


遮熱とは?

遮熱とは、主に太陽光からの熱(輻射熱)を反射することで、建物内への熱の侵入を防ぐ技術です。

遮熱材や遮熱塗料を使い、屋根や外壁の表面で熱をはね返すことで、建物内部の温度上昇を抑えます。


*遮熱の特徴とメリット

・太陽熱を約97%反射し、建物内の温度上昇を抑える。

・夏場の冷房負荷を軽減し、電気代を削減。

・施工が比較的簡単で、既存の屋根や壁にも後付けできる。

・熱の発生自体を抑えるため、断熱材と併用することでより高い効果を発揮。


*遮熱の限界

・冬場には日光による熱を反射するため、室内が暖かくなりにくい。

・熱を「防ぐ」だけなので、長時間の保温効果はない。



断熱とは?

断熱とは、熱の移動を抑えることで、外部の暑さや寒さの影響を最小限にする技術です。

断熱材を使用することで、夏は外部の熱を防ぎ、冬は室内の熱を逃がさないようにします。


*断熱の特徴とメリット

・熱の移動を抑えることで、年間を通じて快適な室温を維持。

・夏も冬も効果的で、冷暖房の効率を向上。

・保温効果が高く、冬場の室温を安定させる。


*断熱の限界

・熱がこもる性質があるため、夏場は適切な換気が必要。

・施工に厚みが必要な場合が多いため、リフォーム時に調整が必要。



遮熱と断熱、どちらを選ぶべき?

建物の環境や目的によって、適切な対策を選ぶことが重要です。

目的 遮熱 断熱
夏場の暑さ対策
冬場の寒さ対策
エアコンの省エネ
建物の保温性向上 ×
施工の簡単さ


最適な活用方法

*夏場の暑さが厳しい地域や工場には「遮熱」

・遮熱シートや遮熱塗料を施工することで、冷房負荷を大幅に削減。

・特に屋根や外壁に高遮熱材を使用するのが効果的。



*年間を通じた温度管理には「断熱」

・住宅やオフィスでは断熱材をしっかり入れることで、冷暖房効率を向上。

・既存の建物には吹き付け断熱や内張り断熱の追加が有効。



*両方を組み合わせることで、最適な環境を実現

・遮熱で熱の侵入を防ぎ、断熱で温度を保つことで、省エネと快適性の両方を確保。




まとめ

遮熱と断熱、それぞれの特性を理解し、適材適所で活用することが重要です。

特に工場や倉庫などの大規模施設では、遮熱シートや高断熱材を適切に組み合わせることで、作業環境の向上とコスト削減を両立できます。

どちらを選ぶべきか迷ったら、ぜひ専門家にご相談ください!



お気軽にお問い合わせください

電話でお問い合わせ

0256-46-3072

営業時間 8:00〜17:00

WEBでお問い合わせ

LINE公式アカウント
QRコード読み取り または 友だち追加