施工事例

WORKS

施工事例

瓦をめくって見つかった下地の危機。部分撤去から雨仕舞い、雪止め新設まで一気通貫で挑んだ瓦屋根修繕 三条市 H様

瓦工事 10〜50万円
before 施工前
after 施工後
お客様のご要望

・車庫の2階屋根の鼻先(軒先)付近が傷んでいるように見えるので、ひどくなる前に一度専門家に診てほしい。

・冬の間に積もる雪の重みや、雪が落ちる際の衝撃に耐えられるよう、屋根の強度をしっかりと見直したい。

・玄関右側の瓦のズレや、セメントの劣化も気になっているので、この機会にまとめて部分補修をお願いしたい。


ご提案内容

・車庫2階の軒先付近(陣ケ峰瓦)を一時的に部分撤去し、隠れた下地の状態を徹底調査することを提案。

・雨漏りによって完全に穴が開いていた野地板と、破れていた下葺き防水シート(ルーフィング)を新しいものへ全面的に交換。

・既存の瓦を丁寧に再利用して復旧し、さらに次なる豪雪に備えて強固な「ドブメッキ仕様」の雪止めアングルを新設。

・玄関右側の瓦谷部の締め直しと、土居串(どいぐし)のセメント補修も同時に行い、住まい全体の防水性を底上げ。


施工内容
施工箇所
  • 屋根瓦
施工内容
  • 陣ケ峰瓦一時撤去、防水シート・桟木取替、瓦復旧
  • ドブメッキ雪止めアングル取替
  • 玄関屋根谷部 葺き直し
工事費用 19万円
工事期間 3日
築年数 30年

一見するときれいに見える瓦屋根。しかし、軒先には過酷な負荷が蓄積していた


施工事例

新潟県三条市にお住まいのH様より、「車庫の屋根の雨樋があふれているようで、軒先の方が少し傷んでいるような気がする。大きなトラブルになる前に、一度プロの目で状態を確認してほしい」とのご相談をいただきました。

現地にお伺いし、下から見上げると軒先から見えるはずのない瓦が見えていました。これは軒先の瓦が雪の重みでズレて前に出っ張てしまっている状態です。

安全を確保して屋根の上に登りました。H様のお宅の車庫2階に使われているのは、独特の風格を持つ「陣ケ峰瓦(じんがみねがわら)」です。


冬場に大量の雪が屋根に積もり、それが軒先へと滑り落ちる三条の厳しい環境において、屋根の「鼻先(軒先)」には想像以上の重量と湿気が長年かかり続けます。


一見するときれいに並んでいるように見える、車庫2階の施工前の瓦屋根。足場を組んで間近で観察することで、わずかな異変を察知するプロの視点。



瓦をめくって露わになった「下地の穴」。見過ごせない雨漏りの痕跡


異変の原因を突き止めるため、一級かわら葺き技能士の判断のもと、軒先から3枚分(約5.5㎡)の瓦を一時的に丁寧に取り外す「部分撤去」を行いました。

瓦をめくってみた瞬間、現場には緊張が走りました。瓦の隙間から長年侵入し続けていた雨水によって、屋根の防水を支える下葺きルーフィング(防水シート)が破れ、その下にある野地板(木の下地)が腐食して、ぽっかりと大きな穴が開いてしまっていたのです。


瓦を一時撤去した直後の様子。雨水による腐食で防水シートが破れ、下地の木材に大きな穴が開いてしまっている深刻な状況を捉えた写真。


「瓦自体が割れていなくても、その下にある防水シートや木下地が寿命を迎えていると、建物そのものの骨組みを腐らせてしまいます。今、このタイミングでめくって大正解でした」とH様にお伝えしました。

もしこのまま放置して次の冬を迎えていれば、雪の重みで屋根が踏み抜けてしまい、車庫の内部に甚大な雨漏り被害をもたらしていたことは間違いありません。私たちは、傷んだ下地を根こそぎ取り替え、再び鉄壁の防水下地を作り直すプランをご提案しました。



防水シートと木下地で、見えない部分からお家を強くする


修繕作業は、腐食して穴が開いた古い木下地をしっかりと撤強し、新しい頑丈な木材で穴を塞ぐ補強工事からスタートしました。

下地の平滑さを取り戻した後、その上へ高耐久防水シート「アスファルトルーフィング」を隙間なく敷き詰めていきます。これで、万が一瓦の隙間から水が入り込んだとしても、建物の内部へは一滴の水も通さない強固な防水層が完成します。さらに、瓦を引っ掛けて固定するための新しい木下地(桟木)を等間隔で正確に取り付けていきました。



下地が完璧に蘇ったところで、一時避難させていた陣ケ峰瓦を再び元の位置へと戻していきます。1枚1枚、全体のバランスと噛み合わせを確認しながら、新設した桟木へとガッチリと固定していきました。




次なる豪雪を見据え、最高強度の「ドブメッキ雪止めアングル」を装備


瓦の復旧が無事に完了した後は、冬の安全性を劇的に高めるための補強を行いました。

これまで使われていた古い雪止め金具を撤去し、圧倒的な耐荷重性能とインフラ級の防錆力を誇る「ドブメッキ(溶融亜鉛めっき)仕様」のアングル吊り棒(L2160)4本と、分厚いアングル材(7.8m)を新しく設置しました。これにより、湿気を含んだ重い三条の雪が一度に滑り落ちるのを防ぎ、軒下の安全を物理的に守る構造へとグレードアップさせました。



瓦がきれいに元通りに戻され、その上に鈍い銀色に輝く頑丈なドブメッキ製の雪止めアングルが真っ直ぐに通った完成後の全景写真です。


また、車庫の工事と並行して、H様が気にされていた住宅の「玄関右側」の修繕も実施しました。 瓦の雨水の通り道である「谷部」のズレをきれいに締め直して一部を入れ替え、さらに壁と瓦の接合部である「土居串(どいぐし)」の劣化したセメントを職人の手仕事で美しく補修。お住まい全体の細かな弱点も漏れなく解消いたしました。




「早く診てもらって本当によかった」その言葉が職人の誇りです


外部足場の架設から、下地の完全復旧、瓦の復元、そして雪止めの新設、玄関周りの部分補修まで、すべての工程を合わせた総工事費用は約19万円(税込)となりました。

もし、下地の穴に気づかず表面だけのその場しのぎの修理をしていたり、将来的に大規模な雨漏りになってから全体の葺き替え工事を行っていれば、費用は今回の数倍〜数十倍に膨らんでいたはずです。「おかしいな」と感じたお施主様の直感と、それに応えて瓦をめくって根本原因を突き止めた一級建築板金技能士の判断が、最も費用を抑えた形でのスピード解決へと繋がりました。


完工後、新しくなった屋根を見上げたH様からは、「瓦の下にあんな大きな穴が開いていたなんて夢にも思わなかった。神田さんがめくって写真を親切に見せてくれたから、本当に納得して任せられたよ。これで次の冬も、雨の日も、何も心配いらないね」と、心からの安堵のお言葉をいただくことができました。


神田板金からお伝えしたいのは、屋根のメンテナンスにおいて「見えない部分の健康状態」こそが、お家の寿命を左右するということです。私たちは、表面を取り繕うだけの工事はいたしません。一級技能士としての確かな目でお住まいの本質的な弱点を見極め、お客様のご予算の中で最も長持ちする「正直な修理」をご提案します。

H様のお住まいが、新しく息を吹き返した鉄壁の下地と頑丈な雪止めアングルとともに、これからも三条の厳しい四季に耐えながら、末永く安心して心地よく過ごせる場所であり続けることを心より願っております。



施工のポイント

・一級技能士の的確な判断により、瓦を一時撤去して下地の腐食(穴)を早期発見し、構造体の致命的な腐食を未然に防止。

・下地の木材補強だけでなく、高品質の防水シートと新しい桟木への交換を行い、軒先の防水性能を新築時と同等以上に復元。

・冬の強大な雪圧に耐えるため、サビに強く頑丈な「ドブメッキ仕様」の雪止めアングル材と長尺の吊り棒へ全面刷新。


神田板金からひとこと

「雨漏りはしていないけれど、瓦の隙間や軒先の傷みがなんとなく気になる……」と、そのままにしていませんか?

瓦屋根の本当の怖さは、瓦自体が割れていなくても、その下の防水シートが破れてじわじわとお家を腐らせていく点にあります。

神田板金は、無理な全体リフォームを勧めることは一切ありません。部分的にめくって診るような、フットワークの軽い部分補修も喜んでお受けいたします。

大切なお住まいや車庫の寿命を低コストで延ばすために、まずは私たちの安心屋根診断をお気軽にご活用くださいね。


他の施工事例を探す

施工内容で選ぶ
価格帯で選ぶ