・新たに導入する機械を設置するための専用小屋を新設したい
・メッキ工程の蒸気やガスに配慮し、錆びにくく耐久性の高い材料で仕上げてほしい
・安全性(基礎強度・出入口動線)と日常の使い勝手を確保したい
施工事例
WORKS
メッキ工場内への機械小屋の工事事例|耐久性と美観を両立した施工 三条市Y様
・機械小屋の新設一式(基礎コンクリート/木工事/屋根外壁/踏み台)を一貫施工
・メッキ環境に適したスレート系外装材を採用し、ガスによる錆の懸念を低減
・重機設置を見据えた高強度コンクリート床と、滑りにくい踏み台で安全性を確保
・工期20日/費用約220万円の計画で、操業影響を抑えつつ高品質に仕上げる(新規設置)。
- 屋根
- 外壁
- コンクリート工事
- 木工事
- 屋根外壁工事
- 踏み台工事
工事の詳細
本件は、三条市内のメッキ工場で、新規機械導入に伴う専用小屋の新設をご依頼いただいた事例です。導入機の重量・作業動線・メッキ特有の蒸気やガス環境を踏まえ、耐久・防錆・安全の3要件を満たす構成でご提案しました。小屋は「基礎(コンクリート)→躯体(木工事)→外装(屋根・外壁)→踏み台」の順で工程管理し、工場の稼働に支障が出ないよう段取りを最適化しています。
まずコンクリート工事。床は将来的な重量物の据付を想定し、厚み・配合・締固めを適正化して平坦性と支持力を確保。打設〜養生まで品質管理を徹底し、機械の水平出しが容易な床面を仕上げました。
次に木工事で躯体を構築。機械小屋は振動・荷重の影響を受けやすいため、剛性の高い骨組みとし、耐力壁・火打ち等の配置バランスを調整。後工程(配線・ダクト取り合い)も見据え、メンテナンス時のアクセス性を確保しています。
屋根・外壁工事では、メッキ作業環境で懸念されるガスによる金属腐食に配慮し、スレート系外装材を選定。役物や接合部は防水ラインの連続性を優先し、**取合い部の止水(見切り・シール)**まで丁寧に納めました。屋根も外壁と同材で統一し、耐候性・耐食性と美観を両立させています。
最後に踏み台工事。出入りの頻度と作業靴の条件を踏まえ、滑りにくい仕上げとし、段差・奥行きを現場実測で最適化。日々の入退出や点検作業の安全性・効率性が向上しました。
施工ポイント
・環境適合材料としてスレートを採用し、メッキガス環境でも防錆・長寿命を実現
・高強度・高平坦のコンクリート床で重量機器の据付安定性を確保
・接合部は防水ラインの連続性(役物→板材→シール)を重視し、漏水・腐食の起点を抑制
・踏み台は滑り止め・寸法最適化で、安全な動線と作業性を担保
・工程を基礎→躯体→外装→付帯で整理し、操業への影響を最小化しつつ品質管理を徹底
*コンクリート工事
まず、地面の整地とともに、コンクリート工事を行い、小屋の基礎部分をしっかりと固めました。
特に、重い機械を安全に配置できるように、床面には強度の高いコンクリートを使用しました。
また、コンクリートの打設時には、平坦さを重視し、機械の設置後も安定した状態を維持できるよう、細心の注意を払いました。
耐久性と安全性を両立させるため、必要な厚さと品質を確保し、長期的な安心感を提供する基礎が完成しました。
*木工事
次に、機械小屋の基礎となる木工事を行いました。
木材の選定から施工に至るまで、耐久性と安定性を最優先に作業を進めました。
機械小屋という性質上、頑丈さが必要なため、骨組みを強固にし、耐えられる構造に設計。
さらに、バランスを考えながら、細かな調整を行い、スムーズな作業の流れを確保しました。
最後に仕上げた木工部分は、機械の保管や作業の効率を高める重要な役割を担っています。
*屋根外壁工事
次に、屋根と外壁の工事に取り掛かりました。
基礎部分などの接合部を特に注意して施工し、防水性と断熱性を強化しました。
外壁には耐候性に優れたスレート素材を採用し、長期間の使用にも耐える仕様となっています。
屋根部分は、メッキ時に発生する蒸気に対応できるよう、外壁と同じスレート素材を使用し、耐えられる強度を確保しました。
機械小屋全体の外観が統一され、機能面でも安心して使用できる仕上がりです。
*踏み台工事
最後に、追加工事として踏み台の設置を行いました。
機械小屋への出入りをしやすくするための踏み台は、使用する方々の安全性を確保するため、滑りにくい加工を施した素材を使用しました。
また、サイズや高さも調整し、作業のしやすさを追求しました。
この踏み台の設置により、小屋へのアクセスが快適になり、日々の作業効率が向上します。
工場内の専用小屋は、材料選定と納まりが寿命を大きく左右します。今回はメッキ工程に適した仕様で、防錆・防水・安全性を兼備。新設後の保全計画(点検周期・清掃範囲・シール打替え目安)まで含めて運用をサポートします。将来の設備更新も見据えた設計・施工は、ぜひご相談ください。