・能登半島地震で建物が大きく揺れたため、屋根を軽い材に葺き替えて耐震性を高めたい
・長期メンテナンス性に優れた屋根材で、錆や劣化に強い仕様にしてほしい
・見た目を損なわず、家全体の印象をすっきりと改善したい
施工事例
WORKS
瓦屋根から板金屋根への葺き替え工事事例|耐久性と美しさを兼ね備えた施工 三条市N様
・既存瓦を撤去し、下地を点検・補修してから軽量屋根へ更新
・ご予算に応じて、1/6重量のROOGA、または1/10重量の板金屋根(ステンレス・ガルバリウム鋼板)をご提案
・今回はカラーステンレス鋼板の横葺きで施工し、仕上げに散水確認を実施
- 屋根
- 瓦屋根の撤去と下地補修
- ステンレス板金屋根の施工
工事の詳細
現地調査では、長年の風雨と地震動の影響で瓦に劣化が見られ、下地の一部にも疲労が確認されました。まず足場・養生ののち、既存瓦を一枚ずつ丁寧に撤去。瓦荷重の低減により、建物全体の負担を抑えつつ、露出した下地(野地)を全面点検しました。腐朽や割れは補修・交換で面精度を回復し、次工程で防水下地が正しく機能するよう下地処理を徹底しています。
防水シート(ルーフィング)を規定の重ね代で張り込み、貫通部は先行シールとテーピングで一次防水を形成。その上に軽量で高耐久なカラーステンレス鋼板の横葺きを採用しました。ステンレスはガルバリウムに比べても優れた耐食性を持ち、塩害や積雪環境でも長期に安定した性能を発揮します。役物(棟・ケラバ・谷)は水下優先で納め、継手は清掃→乾燥→プライマー→適正厚シールの順で施工。毛細管現象や濡れ戻りを抑え、雨仕舞いの信頼性を高めています。
葺き上がり後は、棟・重ね部・取り合い部の締結力とシール状態を再確認。仕上げに散水テストで流下・滞留・にじみの有無を可視化し、問題がないことを現場で検証してお引き渡ししました。外観は直線性のある横葺き意匠で軽快に一新され、重量低減による耐震寄与と高い耐候性を両立した改修となりました。
施工のポイント:
・瓦撤去→下地補修→ルーフィング→本体葺きの順守で一次・二次防水を確実化
・横葺きは働き巾とビスピッチを管理し、風抜け・吸い上げに対する耐風性を確保
・棟・ケラバ・谷など役物は水下優先+適正クリアランスで逆流と濡れ戻りを抑制
・継手は清掃→乾燥→プライマー→適正厚シールで止水ラインを安定化
・完了後は散水確認で流下・滞留・にじみをチェックし、仕上がり品質を担保
*瓦屋根の撤去と下地補修
今回の工事では、まず既存の瓦の撤去から作業を開始しました。
長年の風雨にさらされて劣化した瓦を一枚ずつ丁寧に取り外し、屋根の下地を露わにしました。
撤去した瓦の重さを軽減することで、家全体への負担が減り、耐震性が向上します。
瓦を撤去した後、屋根下地の状態を詳しく調査しました。
損傷箇所やひび割れが見つかった部分を補修し、しっかりと強化することで、新しい屋根材を設置する準備を整えました。
下地を補修することで、屋根全体の耐久性が大幅に向上します。
*カラーステンレス鋼板への葺き替え
下地補修が完了した後、新しい屋根材としてカラーステンレス鋼板を設置しました。
カラーステンレス鋼板は、軽量でありながら高い耐久性を誇り、特に錆びに強く、長期間メンテナンスが不要な優れた素材です。
瓦に比べて薄く軽いため、建物全体への負荷が減り、耐震性の向上が期待できます。
施工では、防水シートを敷いたうえで、横葺きの屋根材をしっかり固定しました。
屋根材同士の接合部は隙間なく設置し、雨水の侵入を防ぐ構造を実現しました。
さらに、特殊な加工を施した表面仕上げにより、外観も美しく、モダンな印象の屋根に仕上がりました。
仕上がりが何か寂しいとのことで、既製品の鬼瓦(ステンレス製)を取り付けました。
地震後の屋根改修は「軽量化」と「雨仕舞いの再構成」が鍵です。下地から見直し、役物と継手の正規手順を徹底することで、耐震性・防水性・美観を長く両立できます。積雪地域では、降雪期前後の年2回点検が再発防止に有効です。