施工事例

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施工事例

17.5tの瓦を降ろし地震に強いステンレス屋根へ伝統を継承した葺き替え工事 三条市N様

屋根工事 300万円〜
before before
after after
お客様のご要望

・能登半島地震の際に家が激しく揺れ、瓦の重さによる倒壊の恐怖を身をもって感じた

・この先も安心して住み続けるために、とにかく屋根を軽くして耐震性を高めたい

・屋根を新しくするなら、メンテナンスの手間が最も少ない最高品質の素材を選びたい

・先祖代々大切にしてきた瓦の「家紋」を、新しい屋根でも形として残してほしい

・大屋根だけでなく下屋も含め、家全体の雨漏り不安と地震リスクを一掃したい

ご提案内容

・建物への負担を激減させるため、既存の重たい瓦をすべて撤去し、屋根重量を1/10に軽減

・圧倒的な耐食性を誇り、錆びの心配がほとんどない最高級「ステンレス鋼板」への葺き替え

・板金屋根の弱点である雨音と熱を解消するため、高性能な断熱・吸音ボードを下地に敷設

・瓦の「鬼」に刻まれていた家紋を、職人の造作技術によりステンレス棟の鬼として再設置

施工内容
施工箇所
  • 2階屋根
  • 1階大屋根
施工内容
  • 屋根葺き替え(瓦→ステンレス板金)
  • 雨どい交換
工事費用 590万円
工事期間 14日
築年数 約40年

工事の詳細

 令和6年1月に発生した能登半島地震の際、新潟県三条市にお住まいのN様は、これまでに経験したことのない激しい横揺れに襲われました。

突き上げるような振動と、家全体が悲鳴を上げるような音の中で、N様が真っ先に不安に感じたのは、頭上に載っている膨大な重量の瓦の存在でした。

「あの揺れの中で、いつ屋根が落ちてくるか、家が潰れてしまうのではないかと、生きた心地がしませんでした」と、N様は当時の恐怖を振り返られました。


地震が収まったあと、N様が真っ先に決断されたのは「この重たい瓦をすべて降ろし、万が一の時でも揺れにくい軽い屋根に替えること」でした。

私たちは三条市の板金職人として、その切実な「安全への願い」を叶えるべく、すぐに現地の屋根診断を開始いたしました。


 実際に屋根に登り、面積から計算を行ったところ、N様のお宅に載っていた瓦の総重量は、驚くべきことに約17.5トンにも達していました。

普通乗用車に換算すれば10台分以上の重荷が、40年もの間、建物の柱や梁に絶え間なく負荷をかけ続けていたことになります。

地震の際、これだけの重量が頭上で振り子のように動けば、建物が受ける破壊的なエネルギーは想像を絶するものとなります。

N様は「瓦の風合いも好きだったけれど、命を守ることには代えられません」と仰り、金属屋根への全面葺き替えを決断されました。

私たちは、瓦の質感を守りつつ軽量化できるROOGAや、コストパフォーマンスに優れたガルバリウム鋼板など、複数の選択肢をご提示しました。

その中でN様が選ばれたのは、最も耐久性が高く、錆びに対しても最強の耐性を誇る「ステンレス鋼板」の屋根でした。


 590万円という工事費用は、1階の大屋根から2階の屋根までを網羅し、17.5トンもの瓦を撤去・処分し、最高級素材を張り上げる大規模な再生プロジェクトの対価です。

工事はまず、お住まいを長年守り続けてきた瓦を、一枚ずつ手作業で丁寧に降ろしていく作業から始まりました。

瓦を剥がしていくたびに、建物の骨組みがふっと軽くなり、お住まいが深い呼吸を取り戻していくような不思議な感覚を覚えたのを記憶しています。

瓦をすべて取り除いたあと、私たちは雨漏りの原因となりそうな古い下地を徹底的に清掃し、新しい防水ルーフィングを隙間なく敷き詰めました。

さらにその上に、断熱・吸音効果のある特製ボードを敷き込むことで、金属屋根特有の「雨音」や「夏の暑さ」を感じさせない快適な住空間の土台を作り上げました。

神田板金の職人は、完成すれば見えなくなるこの下地作業にこそ、住まいの寿命を左右する誠実さが宿ると信じています。


 いよいよ、メインとなるステンレス屋根を張り込んでいく工程に入りますが、ここでN様から一つ、大切なお願いを預かりました。

「瓦の鬼についていた家紋は、この家をずっと守ってくれたもの。なんとか新しい屋根にも残せませんか」という言葉でした。

通常、板金の屋根に瓦の鬼を載せることはありませんが、私たちは三条の職人として、お客様の「想い」を形にすることこそが真の仕事だと考えています。

瓦屋根の知識も深い「かわらぶき1級技能士」が在籍する神田板金だからこそできる、特別な造作を行いました。

ステンレスの棟を立ち上げ、そこに瓦の家紋入り鬼を違和感なく、かつ強固に固定するための土台を職人の手作業で一つひとつ作り上げました。

伝統を切り捨てるのではなく、新しい素材の中に「家の魂」を継承させる。

それこそが、昭和45年から地域の皆様の信頼を積み重ねてきた、私たちの誇りでもあります。


 複雑な形状をした屋根の取り合い部分や、雪国の厳しい冬を想定した雪止めアングルの設置など、一箇所も妥協することなく工程を進めました。

14日間という迅速な工期の中で、天候と睨めっこをしながら、お住まいを一滴の雨からも守り抜く完璧な養生体制を敷きました。


すべての作業を終え、足場を撤去したとき、そこには銀色に輝く精悍なステンレス屋根と、その頂点で堂々と輝く家紋入りの鬼が姿を現しました。

完成した屋根を見上げたN様は、「ああ、これでやっと、大きな揺れが来ても安心して眠れます。家紋も残って本当に嬉しい」と、目頭を熱くして仰ってくださいました。

17.5トンの重荷から解放され、重量が約1/10にまで軽量化されたことで、重心が下がり、建物の耐震性能は劇的に向上しました。


 神田板金からひとこととしてお伝えした通り、今回の工事で屋根は軽くなり、以前のような激しい横揺れは大幅に軽減されるはずです。

しかし、ステンレスは錆びには強いものの、時間の経過とともに表面の塗装が色褪せてくることがあります。

N様には、「見た目が気になってきたら、完全に下地が出る前に早めの塗装を行うことが、この素晴らしい屋根を100年持たせる秘訣です」とアドバイスさせていただきました。

私たちは、ただ直して終わりにするのではなく、N様がこの先もずっと、笑顔でこのお住まいで過ごせるためのメンテナンスまで責任を持ちます。

一現場ずつに物語があり、一人の職人としてその物語に関われることを、私たちは誇りに思っています。

能登半島地震という未曾有の災害をきっかけに、改めて「わが家を守る」という決断をされたN様の勇気に、私たちは最高の技術で応えることができました。


 板金職人の仕事は、一度完成すれば中身が見えなくなってしまう「誠実さが問われる仕事」です。

目に見えない断熱ボードの敷き詰め方や、複雑な壁との接合部の止水処理に、どれだけの情熱を込めたか。

それは、10年後、30年後の大雨や地震の日に、お住まいがびくともせずに耐え抜くという「結果」によって初めて証明されるものです。

三条の地で培ってきた信頼は、お客様の不安に最後まで寄り添い、確かな技術で応えることの積み重ねに他なりません。

N様の大切なお住まいが、新しく息を吹き返したステンレスの屋根とともに、これからもご家族の歴史を優しく包み込み続けることを願っております。

メンテナンスの時期が来ましたら、また一番に声をかけていただけるような、そんな信頼の絆をこれからも深めていきたいと考えています。


 お客様の「神田板金さんに頼んで本当に良かった」というその一言が、私たちの何よりの報酬であり、明日への活力となります。

これからも実直な診断と、職人のプライドをかけた施工で、三条・燕の皆様の大切なわが家を末永く見守り続けることをお約束します。

地震の揺れや瓦の重さについて、少しでも不安を感じたら、それは再生の大きなチャンスです。

私たちが最高の技術と知恵、そして温かい心を持って、あなたのお住まいの悩みを迅速かつ劇的に解決いたします。

三条の板金職人として、これからも変わらぬ情熱を持って、三条・燕の空の下で現場へと向かいます。

末永いお付き合いを、どうぞよろしくお願いいたします。

どんなに困難な屋根の改修であっても、私たちは逃げず、技術の力で「安心」と「美しさ」を形にします。

あなたの「満足」が、私たちのゴールです。

今日も私たちは、あなたの大切な場所を守るために、誠実な一打ち、丁寧な一折りに魂を込め続けます。



施工のポイント:

・能登半島地震を受け、17.5トンもの重たい瓦を撤去し、屋根重量を約1/10に軽量化して耐震性を向上

・瓦の専門家「かわらぶき1級技能士」による安全な瓦解体と、板金職人の精緻な葺き替え技術の融合

・錆びに強く、三条の厳しい気候条件下で最高クラスの耐久性を発揮する「ステンレス鋼板」を採用

・金属屋根の遮熱・吸音性能を高めるための、断熱ボード敷き込みによる下地多層構造の構築

・既存の瓦鬼(家紋入り)をステンレス棟へ移植し、家の伝統を継承させるオーダーメイド造作

・雪災への備えとして、ステンレス製の雪止めアングルの設置

・590万円という大規模なリフォームにおいて、雨養生を徹底し14日間で完工させた高度な工程管理


修繕工事の内容

瓦の撤去作業

既存の瓦を撤去して処分します。2面の合計で17.5tもの瓦が乗っていました。

断熱・吸音のボード取り付け作業

下地に断熱・吸音のボードを取り付けます。

葺き替えた屋根

屋根を並べて葺いていきます。

鬼

既存の瓦の鬼についていた家紋を生かしたいとのことで、棟を作り鬼を取り付けました。


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壁との取り合いを収めます


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雪止めアングルを取り付け

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完成です

神田板金からひとこと

「地震が怖いけれど、瓦の重さをどうにかできないか……」そんな風に悩んで雨の日や風の日を過ごしていませんか?

今回のN様のように、17.5トンもの重荷を降ろし、ステンレスという一生モノの素材で屋根を再生させることは、ご家族の命と財産を守るための最も価値ある決断です。

私たちは三条市の板金屋として、ただ新しくすることを勧めるのではなく、お客様の「恐怖」を「安心」に変え、「想い」を形にするための正直なご提案をさせていただきます。

「まずは今の屋根がどれくらいの重さか知りたい」という気軽な気持ちで、どうぞ神田板金へお気軽にご相談ください。

一級建築板金技能士であり、瓦のプロでもある職人が、真心込めてあなたの大切なわが家の未来を、一緒に形にさせていただきます。

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