今回のご相談は、工場屋根の錆びと雨漏りがきっかけでした
工場は日々稼働しているため、操業を止めずに工事できる方法が前提となります
そこで、既存屋根を剥がさずに新しい屋根を重ねる「カバーリング工法」を採用しました
撤去作業が少ない分、工期を短縮しやすく、廃材も抑えられるのが特徴です
今回の工事は、工事費用160万円、工事期間7日で進めました
最初に行うのは足場の設置です
工場の敷地や動線に配慮しながら、安全に作業できる環境を整え、飛散対策や落下防止も徹底します
次に、屋根は剥がさずに、専用の吊子(金具)を取り付けます
この吊子が、上から重ねる屋根材をしっかり支える要となるため、取付位置と固定状態を確認しながら丁寧に進めます
吊子の準備が整ったら、ガルバリウム鋼板の屋根材を並べて葺いていきます
重ね張り工事では「どこから雨水が入り得るか」を常に想定し、重なりや端部の納まりを確認しながら施工します
仕上げとして、棟笠木を納め、軒先メンドを取り付けます
さらに、軒先をつかみ込みながらケラバも納めて、端部の雨仕舞いを整えます
屋根工事は、面の施工だけでなく、こうした端部の処理で耐久性が大きく変わります
最後に雪止めアングルを取り付けて完了です
積雪時の落雪リスクを抑え、建物周辺の安全性にも配慮した仕様で仕上げました
施工後は、見た目がきれいになるだけでなく、防水性と耐久性が回復し、工場を守る屋根として安心できる状態になりました
【施工ポイント】
・既存屋根を撤去せず、カバーリング工法で工期と負担を抑えながら防水性を回復
・専用の吊子で屋根材を確実に固定し、風や雪に耐える下地づくりを徹底
・棟笠木、軒先メンド、ケラバなど雨水が入りやすい端部の納まりを重点的に強化
・雪止めアングルを設置し、積雪期の安全性と維持管理性にも配慮