施工事例

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施工事例

工場屋根のガルバリウム鋼板カバーリング工事と積雪対策 三条市I様

屋根工事 100〜200万円
before 施工前
after 施工後
お客様のご要望

・古くなった工場の屋根を新しくして雨漏りの不安を解消したい

・冬場の雪下ろし作業を軽減したいがすべての雪を溶かす設備は整えられない

・屋根の半分は雪を落とし半分は雪止めで保持するという変則的な運用をしたい

・工場を休まずに営業を続けながら短期間で工事を終わらせてほしい


ご提案内容

・営業継続とコスト削減を両立させる既存屋根を剥がさないカバーリング工法の実施

・落雪と雪の保持を左右で分けるための変則的な雪止め金具の配置

・半分だけの落雪による不均等な荷重に耐えるための455ピッチでの金具固定

・錆の転移や電食を防ぐための既存屋根と新規屋根材の間の絶縁処理

・耐久性と耐食性に優れたガルバリウム鋼板製カバールーフ材の採用


施工内容
施工箇所
  • 屋根
施工内容
  • 足場の設置
  • 軒先の切断撤去
  • カバールーフの施工
  • 役物と雪止めの取付
工事費用 148万円
工事期間 10日
築年数 不明

工事の詳細

新潟県三条市で工場を営まれているI様より、屋根改修についてのご相談をいただきました。

築年数が経過し既存の屋根材に錆や腐食が目立ってきたため、雨漏りが発生する前にメンテナンスを行いたいとのことでした。

三条市のような積雪地域において、工場の屋根メンテナンスで最も大きな課題となるのが冬場の積雪対策です。

I様からは、過酷な雪下ろし作業による身体的負担と危険を少しでも軽減したいという強いご要望を伺いました。


すべての雪を熱で溶かしきる設備は多額の費用がかかり、かといってすべての雪を落とすと通路の確保が難しくなります。

そこで、屋根の半分は雪を止めて保持し、もう半分は自然に落雪させて雪下ろしの手間を省くという運用を希望されました。

この半分だけ雪を落とすというリクエストは、職人の視点で見ると高度な計算と工夫を要する仕事になります。

屋根全面に雪が均等に乗っている状態と違い、半分だけが空き、もう半分に重い雪が残ると複雑な負荷がかかるからです。

雪が滑り落ちようとする力とそれを金具で踏みとどまらせる力が、屋根の中央付近で不均等な引っ張り荷重を生じさせます。

通常の雪止め設置基準では強度が不足し、屋根材そのものが歪んだり破損したりする恐れがありました。


そこで当社では、耐久性に優れたガルバリウム鋼板を用いたカバーリング工法をご提案いたしました。

カバーリング工法は、古い屋根を剥がさずに上から新しい屋根材を被せる手法であり、工場の改修には極めて有効です。

最大のメリットは、工場内の機械を止めたり荷物を移動させたりすることなく、通常通り営業を続けながら工事を進められる点にあります。

既存の屋根を撤去しないため工事中に雨が降っても内部の設備が濡れる心配がなく、施主様のご負担を最小限に抑えられます。

また、廃材の処理費用がほとんど発生しないため、全面張り替えに比べて経済的であることも大きな利点です。


今回の積雪対策の要となる雪止め金具の設置については、標準的な施工を大幅に上回る強化策を講じました。

通常、雪止め金具は約910mm間隔(ピッチ)で取り付けるのが新潟県内における一般的な標準施工です。

しかし、今回は半分だけの積雪による不規則な負荷に耐えるため、その半分の455mm間隔という高密度で金具を設置いたしました。

金具の密度を2倍に高めることで雪の重みを分散し、新しい屋根材をしっかりと固定する構造としています。

金具の配置位置も計算に基づき屋根の中央付近に一列に設定し、落雪のコントロールを精密に行えるように工夫しました。


実際の施工プロセスでは、まず高所作業を安全に行うための足場の設置から慎重に開始いたしました。

カバールーフを美しく収めるために、既存の軒先部分の一部を切断・撤去する加工も丁寧に行いました。


その後、屋根全面に新しいカバールーフ用のガルバリウム鋼板を一枚ずつ丁寧に張り込んでいきます。

カバールーフ材の選定においては、工場の広大な面積を考慮し、軽量でありながらも十分な剛性を持つ素材を採用いたしました。


一方で、カバーリング工法には古い錆びた屋根が内部に残ってしまうという懸念点も存在します。

この問題を解消するために、当社では新しい屋根材と古い屋根材が直接接触しないよう、絶縁部材を適切に配置いたしました。

もし金属同士が直接触れてしまうと、古い屋根の錆が新しい屋根に転移したり、異種金属接触腐食を引き起こしたりするリスクがあるからです。

こうした目に見えない下地処理の徹底こそが、工場の資産価値を守り、次の数十年を安心へと繋げる板金職人のこだわりです。


役物(やくもの)と呼ばれる端部の処理についても、現場での手加工を駆使して精密に仕上げました。

隙間なく部材を組み上げることで、台風などの強風時でも雨水が内部に吹き込まない雨仕舞(あまじまい)を完遂しております。


付随する雨樋の調整においても、当社では継手部分に必ず専用の接着剤を使用し、部材同士を化学的に溶着させています。

雪国では雪の重みで雨樋が歪んだり継ぎ目が外れたりするトラブルが多いですが、専用接着剤で一体化させることでその耐性は格段に向上します。


工事は約10日間という予定通りの工期で無事に完了し、機能性と美観を兼ね備えた新しい工場の屋根が完成いたしました。

I様からは、生産を止めることなく屋根が見違えるほどきれいになり、冬の雪下ろしへの不安も解消されたと大変お喜びいただきました。

半分は落雪させ半分は保持するという独自のシステムが、地域の気候の中で長く機能し続けるよう、アフターフォローも万全に行います。

私たちは、単なる修理にとどまらず、お客様の操業環境や地域の気象特性に合わせた最適な技術提案をこれからも続けてまいります。



施工のポイント:

・既存屋根を剥がさず工場を稼働させたまま改修可能なカバーリング工法の採用

・半分だけの積雪負荷に耐えるための雪止め金具の455ピッチ高密度固定

・一級建築板金技能士による既存軒先の精密な切断およびカバールーフの張り込み

・錆の転移や電食を防止するための新規屋根材と既存屋根の間の絶縁処理

・落雪のコントロールを実現するための雪止め金具の計算された変則配置

・撤去処分費用を大幅に削減し経済性と耐久性を両立させた合理的な工期設定


神田板金からひとこと

工場の屋根メンテナンスは、生産効率や従業員の方々の安全に直結する非常に重要な課題です。

特に積雪地域では、屋根を新しくするだけでなく、いかに「雪と付き合うか」という視点での設計が欠かせません。

「雪下ろしを楽にしたい」「でも予算は抑えたい」「工場は止めたくない」という相反するお悩みも、板金技術を駆使すれば解決できる道があります。


今回のようなカバーリング工法は、営業を続けながら建物の寿命を延ばせるため、多くの経営者様から選ばれている賢い選択肢です。

もし屋根の錆びや、冬場の落雪、雨漏りの予兆などで気になることがあれば、どのような些細なことでも構いません。

地域密着で歩んできた私たち専門家が現地を確認し、貴社の状況に合わせた最適なプランをご提案させていただきます。


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