三条市/仏閣 山門屋根改修 銅板葺工事の様子 その他屋根
山門屋根の改修工事を担当させていただきました。
歴史ある建築物に手を入れる時はいつも以上に気が引き締まる思いです。
瓦を撤去し、大工さんが下地を直します。曲線の多い建築となるので時間を要します。
下地が完成したら防水ルーフィングを2重に敷き込みます。
工事中、養生のためにブルーシートで仮屋根を作成してもらいました。
あらかじめ工場で加工した銅板の屋根材を一段ずつ丁寧に葺いていきます。
根気と技術を要する作業です。
曲がっている部分は型取りして一枚ずつ違う形のものを作り、重ねて繋げ葺き上げます。
ここまで来るとあと少しです。
今回は既製品の鬼を使いました。
雪国なのでつぶれないように内部に発砲材を注入しました。
屋根の波うちを手作業で整えて、鬼を取り付け完成。
技術と根気が仕上がりの美しさを決定します。
この先100年単位で受け継がれていく建築物に携わることができ光栄でした。